サウジアラビアの気候と季節ごとの服装、リヤド、メディナの今週の天気

公開日 : 2023年05月31日
最終更新 :

サウジアラビアの気候の特徴

サウジアラビアをはじめとした中東は一般に酷暑と乾燥が特徴とされているが、沿岸部と内陸部では気候も異なる。

亜熱帯性気候の紅海沿岸は、夏は高温多湿で冬は温暖な気候。季節による気温差はほとんどなく、最低気温は30℃~、最高気温は40℃~。夏には地表温度が50℃を超えることもある。湿度は年間を通して50~70%程度。砂嵐が多い。

一方リヤドのある内陸部では大陸性の乾燥した気候で、夏季には日中の気温が45℃を超えるのに対し、夜は20℃前後で湿度も高くなく過ごしやすい。冬季の夜間には0℃以下に下がることもあり、コートが必要なときもある。

アラビア湾沿岸は、季節や時間帯によって気温が大きく変化する。6~9月にかけては気温が50℃ほどになることもあるが、冬は逆に0℃以下に冷え込むこともある。11~1月は最高気温も30℃ほどで、快適に過ごすことができる。また、5~6月前後は特に砂嵐が多い季節で、月の3分の2は砂嵐に空が覆われてしまう。

また、非常に少ない降水量ながら、10月から3月にかけては、局地的な集中豪雨に見舞われることもある。

注意したいのは大地溝帯が分けた紅海東部の南北には山地が広がっていることだ。標高2000メートルを超える南部の高原エリア、アブハAbhahなどでは冬には雪が降るほど気温が下がり、沿岸エリアが40℃近い気温の時でも20℃台の気温になることもあり過ごしやすい。夏季は隣国のイエメンほか周辺国から観光客が集まる避暑地となっている。冬に山地エリアに行く方は注意しよう。

東京の気温および降水量は、東京管区気象台のデータ。リヤドの気温および降水量は、The Weather Channel Enterprises, Inc.のデータより。
東京の気温および降水量は、東京管区気象台のデータ。リヤドの気温および降水量は、The Weather Channel Enterprises, Inc.のデータより。

服装についての習慣や注意点

アラブ諸国のなかで、いちばん厳しくイスラム戒律を守っているのがサウジアラビア。2019年の観光ビザ発給開始と同時に、外国人女性のアバヤ(黒い民族衣装)の着用は原則不要になったが、サウジアラビア内務省は法律とマナー上、公共の場所では肩、膝を露出しない適切な服装をすることを規定している(外務省海外安全情報より)。アバヤは着なくても、体の線が出ない、ゆったりとした服を選び、極力ロングスカートや長ズボン、露出の少ないTシャツなどを選ぼう。髪も外国人女性は必ずしも覆う必要はないが、派手に見える場合はゴムで結ぶかスカーフをかぶると安心。男性は半袖可、膝上の短パンは不可。上半身裸は厳禁。
神聖な場所であるモスクなどを訪問する際には、アバヤやヒジャブ(頭を覆う布)の着用を義務付けているところもあるので、見学時には確認を。

サウジアラビア(リヤド)でのおすすめの服装

夏季(4月~10月)

日差しが非常に強く、肌を突き刺すような直射日光のため、極力肌の露出は控え、風通しの良い薄手の長袖シャツなどの服装が適している。加えて日焼け止めクリームや帽子、サングラスなどの紫外線対策も必須だ。出歩くと大量に汗をかくため、素材は吸水性や速乾性のあるポリエステルがおすすめ。

外がとても暑い反面、室内では冷房がかなり効いているので、気温差で体調を崩さないためにも上着を持ち歩こう。薄手のストールが一枚あると、羽織ったり頭に巻いたりもでき、砂漠地帯では砂が髪につくのを防いでくれたりと非常に便利。

Tシャツにジャケット、もしくは長袖シャツ一枚でもOK。ストールは羽織ったり頭に巻いたりと便利。
Tシャツにジャケット、もしくは長袖シャツ一枚でもOK。ストールは羽織ったり頭に巻いたりと便利。

冬季(11月~3月)

日中の最高気温は20~25℃で日本の春頃の陽気。12~2月の夜間は0℃以下に下がることもあり、コートが必要なときもあるので、厚手の上着が一枚あると安心。

リヤドの今週の天気

メディナの今週の天気

筆者

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